ポジティブ学級日誌

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夜行観覧車 感想

もう、戻れない。

先日読み終えた本
湊 かなえの「夜行観覧車」の感想

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湊かなえの本は初めてです
ドラマにもなった作品らしいですね

映画版『告白』を観たことがあって、
あとタイトルから考えるに、やっぱり暗い感じの本なのかなーと思っていたのですが
別にそんなことはありませんでした

だからといって明るい本だった、というわけでもないけど


簡単にあらすじを書くと、

高級住宅街で起こった殺人事件を軸に、
三つの家庭がそれぞれの問題を抱えたまま混ざり合う

みたいな感じ


癇癪持ちの娘がいる遠藤家
殺人事件が起こってしまった高橋家
ひばりヶ丘(舞台となってる街)をこよなく愛する小島家(というか小島さと子)


3つの視点が、まさしく観覧車のようにぐるぐる変わっていき
事件の真相や、その背後が浮かび上がっていく、という構成



読んでみて印象的だったのは心理描写でしたね

遠藤家の娘、彩花が暴れていたことを単なる癇癪で済ませず
ちゃんとした理由があったことを後々描写していたり
親の真弓の心理なんかもよく伝わった

あと人物の嫌な部分を本当によく表せてると思った
というか嫌な部分を書くのが上手すぎて、ほとんどの人物に嫌悪感を持ってしまった
特に酷かったのは、明里というキャラクター

高橋家の長男 良幸の彼女、という立ち位置で
ほんの少しだけしか登場しない人物なんだけど、とにかく酷い
読んでいてあそこまで嫌悪感を持ったキャラクターは初めてかも知れない

でも妙にリアル。こういう性格の人、本当にいそうって思えてしまう


特に酷いのは明里なんだけど、他の人物も中々に畜生揃い
でも漏れなく全員本当にいそうな嫌らしさなのだから恐ろしい


なんというか……キャラクターがとことん『負』に突き進んでいっている感じ

シナリオ自体はそこまで暗いものじゃないんですが
キャラクターに限っていえば、かなりどす黒いかも知れない

でもだからこそ終盤の、とある家族の行動には胸を打たれたなぁ


夜行観覧車、面白かったです






明里が強烈すぎた
いくら顔がよかったとしても、あれと付き合うのはキツいだろ……

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