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明日の記憶 感想

さっき読み終わった本
荻原 浩の「明日の記憶」の感想

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荻原 浩は自分の中ではユーモア作家なイメージが強いんですが

今回読んだ「明日の記憶」は、
同作者の「ハードボイルド・エッグ」や「オイアウエ漂流記」のような
所謂「笑える小説」ではなく、「泣ける小説」に分類される作品

それと一人称視点で、主人公が感じる恐怖なんかもひしひしと伝わってきます


ではどんな話なのかというと、
アルツハイマーの話です

50歳を迎えた会社員が、めまいや物忘れなどに悩まされ
病院へ診察に行ったら若年性アルツハイマーと診断されてしまい――



みたいな感じ

一人称視点で色々な葛藤があったり、
主人公が付けている日記がどんどんおかしくなっていったり
そのへんが印象的でした

日記の部分は「アルジャーノンに花束を」をちょっと思い出しましたね
それと、初代バイオハザードの例の日記(かゆうま)

最初は普通なんだけど、話が進むにつれて
段々とおかしくなってしまうのが怖いし、悲しい
更に病気に付け込むような他者からの悪意があったり
病気のこと以外にも悲しい描写が多かったです

でもそれと同じくらいポジティブな面もあったと思う
河村や安藤、生野は主人公の心の助けになっていたと思うし
なにより主人公の奥さんが凄く良い人

物語最終盤では、とあることから主人公が山に行き
そこでとある老人と出会うんですが(ネタバレ避けてるんだけど〝とある〟が多いな……w)
その老人とのやりとりはなんか微笑ましかったです


で、帯にも書かれてたんですけど
一番の見所はやはりラスト1~2頁あたりですね

悲しいし切ないんだけど、良い話
ちょっと陳腐なのかも知れませんけどいい終わり方だったと僕は思います


この作者、上記した通りユーモア作家なイメージがあるんですが
笑わせる描写だけでなく、ラストの描写も凄く上手いんですよね

終始ふざけた調子だった「ハードボイルド・エッグ」もラストは良かったし
「神様からひと言」「オイアウエ漂流記」もそう

ユーモア小説じゃなくてもこの人は面白い話を書けるんじゃないか、って
薄々思ってたんですが、「明日の記憶」を読んでそれを確信

個人的には当たり外れの少ない、良い作家だと思うんですが
あんまり有名じゃないっぽいのが不思議


明日の記憶、面白かったです!





なんと「明日の記憶」、渡辺謙主演で映画化してるそうです
僕が知らないだけで荻原浩って意外に有名なのかな……?
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